日本の農を活性化させるための実験、「通い農」。
人手が必要な時、農事の節目で、都市部から農山村地域に定期的に来ていただき、地元の人と顔見知りになってわいわい盛り上がるスタイル。農と自然を通じて地域で楽しむ新しい交流の形として、昨年から「通い稲作塾」を始めました。
昨年は毎回8〜10人ぐらいでやっていましたが、本当に3回も4回も通う人続出。
田んぼには、中軽井沢から流れる湯川の水が引き込まれ、おたまじゃくし、ミジンコ、ゲンゴロウ、トンボ、田の草など生きものいっぱい。仲良く、時には競い合って力強く育った"元気な"コシヒカリができました!(通い稲作塾米を購入してみたい方はこちらから)
標高700mで、昼夜の寒暖の差がお米を美味くする上に、虫や病気の発生も抑えられるので、あとはほうきで虫を払ったり、田の草を手で抜いたりして。通い稲作塾のみんなが証人の正真正銘の無農薬です。
第2期は、集落の山に新たに道が開かれましたので、山しごとも加えていきたいと思っています。
どのように米がつくられているのか、そこでつくったお米を食べながら、"田舎"を体感していただけるといいなと思っています。
Q1:農家さんのプロフィールを詳しく知りたい。

師匠をお願いしている茂木重幸さんは、これまで農業の仕事に携わりながら、米作りを続けてきた方です。
現在は、地域の人たちが共同で山(森)を管理している森泉山財産組合の事務局長をしながら、
ブルーベリー園、地域の小学生にたけのこ掘りを楽しんでもらう竹林、
ホタルや沢ガニも住む湧き水の流れにセリ・ワサビ・ワラビといった山菜のなる環境、里を守るための山の整備などまさに"百"の仕事をもつ方。
昨年からは、はるか沖縄や台湾まで「渡り」をする蝶を里山に呼ぶ
大星・アサギマダラの会を立ち上げ、会長として、花(ヨツバヒヨドリ)を植えたり、同時にこの辺りの在来であったサンショウウオやホトケドジョウを戻すために環境(いゆわるビオトープのようなもの)を再生する活動などもしています。
Q2:お米が、減農薬なのか、有機栽培なのか、どちらなのかが気になります。
有機JAS認証は取っていませんが、昨年はまったく農薬を使わず、有機肥料だけでつくりました
(今年、畦を高く築き直して田んぼの中にコイやフナを飼う鯉農法に挑戦する予定でしたが、水を管理するための体制が整わず、来年以降での挑戦になりました。近くで鯉農法をやっている方に来てもらい、話を聞く場はつくろうと思います)。
肥料は発酵鶏ふんです。有機肥料栽培は、化成肥料に比べて植えてしばらくひょろひょろです。
なんでも、速効性がない肥料のせいで、まず養分を得ようと根が成長するのにパワーが取られるようです。
しかし、7月終わり頃から生育が逆転します。
有機肥料の稲は根がしっかりと張っている証拠に、夏秋に台風などの暴風雨があってもまったく倒れないのには感心します。
Q3:どういう地域で、その地域にどういうコミュニティがあるのか。昨年はどんな人たちが参加したのかが知りたい。
御代田町は、軽井沢町と小諸市の間に挟まれたところにあります。ちょうど浅間山の南麓に位置しています。
テレビ東京のカンブリア宮殿
で一躍有名になった農業生産法人トップリバーなどもある、日本有数のレタス産地です。
また軽井沢の別荘文化、ミュージアム(メルシャン美術館、浅間縄文ミュージアム等)、中山道宿場町、祭り、森林、川、水田、
御代田駅前に送迎用タクシーが並ぶような大手メーカー工場(シチズン等)があり、
また困ったことにシャッター商店街、限界集落、獣害もあり、まさに日本の地域の特徴が集積したような場所です。
町の人口は安定していて、町全体の出生率は長野県の中では非常に高いです。
コミュニティは、田んぼのある面替地区は高齢化した、いわゆる限界集落です。
しかし、だからこそ、人が来ることを歓迎してくれます。
御代田町全体は、軽井沢町とのつながりも多く、コミュニティも共通していたりします。本当にいろいろなことに興味をもっている人たちがいます。
昨年の通い稲作塾生は30代を中心の男女(やや女性の方が多い)で、グラフィックデザイナーさん、公共図書館員さん、健康食品メーカ社員さん、製造業社員さん、フードデザイナーさん、社会起業家サポーターさん、フードカメラマンさん、パブリックアートのディレクターさん、印刷会社経営者さん、主婦の方などバラエティに富んだ方にご参加いただきました。
Q4:東京から複数回通うのも大変だが、交通手段があるのかが知りたい。
交通手段は、マイカー、新幹線のほか、御代田駅や佐久、軽井沢までの高速バス(片道1,900〜3,000円程度)も使えます。
稲作のためだけにいらしていただくのも大変でしょうから、どうぞ軽井沢周辺へ遊びに来るついででお越しください。
田んぼまでの詳しい交通アクセス方法については申込いただいた後にお伝えいたします。
Q5:米以外に、地域の人たちと触れ合えるとか、文化、料理、名産品に触れられるのか。
今年は集落地区全体で通い稲作塾を応援していただけることになりました。
地域の方との交流も昨年以上に多くなると思います。
また、稲作塾を行う田んぼの隣地では猟師をやっている方が稲作を行っています。
イノシシやシカの肉を分けていただいて食べたり、猟の話しを聞いたりする機会も作りたいと思います。
また、日本ミツバチの巣をつくって山に仕掛けている方や、田んぼの脇に流れる湯川での魚採り、
集落にある山での散策、山菜、きのこ、山仕事なども織り交ぜていきます。
みなさん、これからの食糧問題に備えて、是非いまからお米づくりを知り、生産地とつながりを持っておきませんか?
と昨年も呼びかけましたが、大震災や原発事故、世界的な小麦価格の高騰などがあり、このようなつながりが大事だということがよりリアリティをもってわかっていただけているのではないかと思います。
1期生もまた参加する方もいらっしゃいます。是非わいわい一緒にやりましょう!
マナビノタネ 森田秀之